妊娠報告、周りの反応。嫌われる事を覚悟で。
彼氏の反応。
産婦人科で検査をしたその日に彼に会いに行きました。
迎えに来てくれた車の中で、話をしました。
なんと切り出したらいいのか分からず話し出せない中、彼が「検査の結果はどうだった?」と聞いてくれました。
「…妊娠してた。」
「そっか。」
少し、沈黙になりました。
彼は彼で色々な事を考えていたんだと思います。
そこで先に私の考えを話しました。
「色々な問題がある事はわかっているけど、私にはこの子を殺せない。もし、あなたが生まないでほしいっていうのなら別れて一人で育てていく。」
そういった私を彼は抱きしめてくれました。
「それはだめだよ、二人ででしょ。」
そう言ってくれました。
泣かないつもりだったのに、涙が出ました。
いくら一人でも大丈夫だと言っていても不安な気持ちは大きく、彼が色々考えたうえでその言葉をくれたことが本当にうれしく安心したからです。
その後お互いの両親には各々で伝える事にしました。
その後どうなっていくかは分からないので、また相談していこうとなりました。
「お義父さんに殴られるかなぁ。」とボソッとつぶやいた彼の言葉に思わず笑ってしまいました。
私の母。
母に検査した結果妊娠していたと伝えた時。
妊娠しているかもしれないと気づいていた母はびっくりする様子も、怒る事もなく冷静にこれからどうするつもりなのか聞いてきました。
私は二人で話し合って生んで育てる事に決めた。と伝えました。
母は、
「分かった。お父さんに伝えるタイミングは少し考えよう。」
そう言って私たちの決め手事を受け入れてくれました。
「お父さんに嫌われる覚悟しなきゃな。」
そう言った私を笑い飛ばしてくれました。
私の父。
三人兄弟の末っ子、初の女の子として生まれた私は父に溺愛されていました。
そのことは私も周りも、父自身も自覚していました。
私の彼氏の話は聞きたくないみたいで、一切触れてくることはありませんでした。
なので母も私もいつ伝えようかと思い悩んでいました。
しかし悪阻がひどく私の体調が連日悪いのを父も心配していてので、夕食の時母がきっかけを作ってくれました。
「何?」
「…妊娠した。」
お父さんに聞かれ、真っすぐ目を見て伝えました。
泣いてはいけないとわかっていたのですが、やっぱり怖くて涙で視界がぼやけたのを覚えています。
「はぁ!?」
父が動揺した姿を見たのは後にも先にもあの時が初めてでした。
「どこの馬の骨や。」「お父さんは会った事もないぞ。」
そう言いながら歩き回ったり、立ったり座ったりしていました。
「会ったことはあるけどね。」と母が冷静にツッコミ。
「はぁ⁉誰や!」
実は彼と付き合う前に両親は彼に会っていました。
私が事故をして駆けつけてくれた彼は、両親と警察が来るまでそばにいてくれました。
その時に少しだけ話をしていたのです。
母からその時の彼だと言われた父の反応は、「あいつか!」でした。
いつも温厚で声を荒げたところを見たこともない私は何も言えませんでした。
父が冷静になるためなのかトイレに行った時、母が「自分の部屋に行きなさい。」と言いました。
まだ話し合いが進んでもないのにいいのかと思いましたが、父にも頭の中を整理する時間が必要だから明日また話し合おう。と言ってくれました。
自分の部屋に行き、悪阻がきつくてベットで寝転がっているとしたのリビングに声が少し聞こえました。
何を言っているかは分かりませんでしたが、父と母で話し合いをしているようでした。
次の日の夕食。
父はいつもの様子に戻っていました。
夕食を食べて少しした後、父から話てくれました。
「相手に会わせて。お父さんは彼の事を何も知らない。それから、これからの事を順番に決めていこう。」
いつもの柔らかい表情でそう言ってくれました。
それから笑いながらいろいろ話しました。
「妊娠出産は命懸けだから、お父さんたちにできる事は少ないけど無理せず必ず頼る事。」
そうも言ってくれました。
「嫌われる覚悟した。」と泣きながら言うと、「バカ、そんなことあるわけないと。」泣きそうなのを隠しながら言ってくれました。
私の彼と両親に伝えた時はこんな感じでした。
彼の両親に伝えた時の事も書こうと思ったのですが、彼がその時の事をあまり覚えておらず情報が引き出せなかったので書くのはやめました。
ただ、挨拶に伺った時も優しく迎えいれてくれて、私の体調を心配してくれました。
予定日超過で入院した時も生まれてからもお見舞いに来てくれてました。
その後も、親子共々もいつも暖かく迎えてくれる優しい両親です。
彼が優しく育った意味がよくわかりました。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
もう二年以上前の事なので文章にすると変なところもあると思います、すみません。
次は妊娠中の事を書こうと思います。